2019年6月14日金曜日
「本当の価値」 4年 東山亮
「本当の価値」
4年 東山亮(東京ヴェルディユース出身)
大学において、最終学年になった僕が今感じていることを書きたいと思う。
僕の明治大学体育会サッカー部でのここまでの日々は、多分、普通の人では感じることができないほど苦しく、辛い日々だった。
4度の脱臼、肉離れや捻挫などの怪我もそうだったが、それよりも、自分を分析して、色々なことを考えに考え抜いて、実行した時に失敗することの虚しさは言葉では表せなかった。
一喜一憂せずに次に向けてチャレンジしないとだめだろ…そう思われるかもしれないが、そんなことは百も承知で、自分は誰よりも考えて誰よりも努力してきた自信があった。だからこそ失敗したときの苦しさは大きいし、目標や夢との現実のギャップが、本当に苦しかった。
だけど、大学サッカーラストイヤーである今年の春、またサッカーを楽しむことを思い出すことができた。
それは栗田監督や父親の言葉があったからだ。
「プロを意識するんじゃなくて、まず大学でのサッカーを悔いなくやりきることを考えたらいいんじゃないか」
この言葉で心が軽くなった。
プロになれないかもしれないと思っていた焦りがサッカーができることの喜びに変わった。
また、サッカーを通して得られる、本当の価値というものを、ここにきてやっと理解することができた。
それはスタッフの方や日頃お世話になっている方々、就職活動中に出会う方々の言葉があったからだ。
自分がサッカーをするためだけに生まれてきたわけではないこと、この経験が自分を動かす原動力になることを知ることができた。
多分だけど、僕が今こうやって思えるのは、どんな状況でも一切手を抜かず、真っ直ぐと夢に突き進んできたからだと思っている。
そして僕と同じ辛さを味わっている同期や後輩に伝えたいのは、今やってる努力が目先の結果に表れなかったとしても、試行錯誤を繰り返して取り組んだことであれば、必ず意味があったと思えるときがくるということ。
意味があったと決めるのも、なかったと決めるのも全部自分の取り組み次第だから。
4年になってやっとわかった。
どこまでも自分に指先を向けろと、何度も教えてくれた監督やコーチの言葉が、最終学年になり、大好きなサッカーをもう続けられないのかもしれないと考え、サッカー以外で自分の生きる道を探す就職活動をしたことにより、本当の意味で理解することができた。
僕に関わってくださった全ての人に、心から感謝をしている。
まだあと半年ある。
チームのために、自分自身のために、応援してくれる人のために、全てを懸けて大学生活を謳歌していきたいと思う。
長い文章でしたが読んでいただきありがとうございました!
【過去の記事】
「勝つために生まれてきた」 1年 東山亮
「もがき続けること」 2年 東山亮
「感謝と使命と夢」 3年 東山亮
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