2019年10月18日金曜日

「今の自分」 4年 宮岡龍之介



「今の自分」
4年 宮岡龍之介(横河武蔵野FCユース)


四年間、ただ無心でサッカーが上手くなる事だけを考え、打ち込む事ができたかと問われたら、自信を持って「はい」と答えられる自信がない。

これまでのサッカー人生を振り返り、当たり前だが、毎日の練習から試合まで一切手を抜いたことも、全力を尽くさなかったことも絶対にない。
では、なぜこの問いに「はい」と答えられないかと問われると、一つの明確な理由がある。
それは、自分の評価を気にし、今日はこんなプレーをしてやろうと意気込む反面、「ミスを恐れる不安」にいつもビビりながらプレーをしていたからだ。

これまで、いらぬ不安というものがどれほど自分のプレーを邪魔してきたか数え切れない。
また私自身、その不安というものがプレーを萎縮させ、好転させてくれる材料にならないことも到底理解している。
だからこそ、こんなものに揺さぶられる自分を変えるべく、毎日の練習への取り組みの仕方を何度も見つめ直したり、時には何冊もメンタル強化についての本を読んで、自分がどう不安と向き合うべきか考えたりもした。

ただそのような中、9/25に行われたvs拓殖大学とのアイリーグにキャプテンとしてフル出場したことで自分のマインドをガラッと変えさせられた。
チャンピオンシップ出場の為にも絶対に負けられない試合でありながら、ほぼ経験のないセンターバックで出場した。しかも久々のスタメンで。
その試合の私は良い意味でふっきれることができていた。だからこそ何の邪念もなく無心で「自分がキャプテンとして、CBとして、自分の体がどうなってでもいいからただひたすらに勝ちたい」。正直それ以外一切何も考えていなかったし、考えることができなかった。

これまで、様々な本を読み、不安は払拭すべきだとか、不安は受け入れるべきだとか色々なことが書いてあった。それらの意見も自分を手助けする一つの助言だと思う。ただ、今考えるとそんなものに救いを求めていた自分がバカらしいなと思う。

心底から湧き出る本気で勝ちたいという思いがあれば、ミスがどうこうとか、うまくできるかどうかとかそんな不安はどうでもよくなる。ただ、ひたすらに勝ちに貪欲になれば、今の自分が周りからどのように見えているかなんてどうでもよくなる。そう思った。

小学校二年から15年間取り組んできたサッカーも、今では残り二ヶ月半しかない。
だからこそ、残りのサッカー人生、ただひたすらに勝利を求め、自分が出場できる目の前の一試合に全身全霊を注ぐ。

【過去の記事】

「経験と環境に感謝」 1年 宮岡龍之介
「一個上の大きな存在」 2年 宮岡龍之介
「自分を辿る」 3年 宮岡龍之介

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